フランスの植民地だったアフリカ・マリは1990年代から北部では虐殺を伴う分離独立闘争が激しく行われていたが、1996年には武装解除が行われて一応の決着を見た。
しかし、2001年のアメリカの同時多発テロから2003年のイラク侵攻に向かう流れの中で、イスラム原理主義の動きが活発化し、2006年には再び分離独立闘争が開始されることになった。
これがトゥアレグ抵抗運動である。
イスラム過激派はマリ国内の中で群雄割拠していたが、やがてアルカイダ系の国際イスラム組織が浸透するようになり、マリの反政府組織は大きく膨張していくことになる。
このマリの各反政府組織は、2011年になって北アフリカ諸国が「アラブの春」で激震すると、リビアの反政府組織と結託して武器弾薬を手に入れることになる。
この時、中心となって動いたのは、「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」だった。やがて、このAQIMが2012年1月に北部で武装闘争を開始した。
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