世の中には、妙に存在感がある人がいる。それが何なのかは明確に説明できないのだが、「この人は、他と違う」という何かを感じさせて目が離せない。
どこの世界でも、そのような人がいる。大勢に混じっていても、存在が埋没しないで浮き上がるのだ。
人が10人いたら、そのうちの2人は大勢と雰囲気が違っている。奇をてらっているわけでもないのに、「存在感」がある。
常識の範囲内の言動であるにも関わらず、しばらく見ていると存在感が浮き彫りになっていく。不思議だが、そういった天性の存在感を持つ人がいる。
実は真夜中の世界で、そういった不思議な存在感を持つ女性をたくさん見てきた。
特別美しかったわけでも、派手だったわけでもない。しかし、大勢を見ているうちに、不思議と浮き上がってくるような存在感があった。
不思議だった。それはいったい何だったのだろうか。