1989年、あるイスラム教徒のインド人がインド・ハイデラバードからアメリカ・シカゴに移住した。ウルジ・カーンという名前の23歳の若者だ。
貧しかったが、アメリカでまじめに働き、ドライ・クリーニングの店を出して、妻シャバナや、兄弟と共に助け合って生きてきた。
アメリカで不動産事業にも投資をしており、住宅ローンを払いながら、やがて3つのクリーニング店を経営するようになった。
そして、それなりに貯金も貯めて2010年にはメッカに巡礼にも行った。
2012年5月のある日、彼はある宝くじをいつものようにセブンイレブンで買った。「ジャックポット」と呼ばれる宝くじだった。この時、女神はほほえんだ。
一瞬にして大金持ちを生み出すこの宝くじで、彼は6月、自分が100万ドルを当てたことを知った。約1億円。
彼は興奮し、有頂天になり、記者会見で大喜びして飛び上がり、「100万ドルが当たった!」と何度も叫んだ。それほど、この偶然の出来事は彼にとって嬉しいことだったのだ。