中国の四川大地震では地震そのものの被害もさることながら、建物の手抜き工事も被害を拡大させている。
この「手抜き工事」は中国全土で行われているので、中国ではコンクリート建築が築10年でもう崩壊寸前になると言われている。だから、先進国の人間は、中国の建物を見た瞬間に、不動産投資をあきらめる。
投資資金を回収する前に、建物が崩壊する可能性が高いのだから、投資などできるはずもない。
この状況はすべての貧困国で言える。インドやバングラデシュで安宿に泊まったとき、柱や天井をよく観察して欲しい。柱は歪んでいたり、桟が捻れていたりして驚くはずだ。
窓に隙間があったり、排水ができていなかったり、床が傾いていたり、浴室の備品が壊れているのは「定番」であり、むしろ問題がない方が驚く。それほど、不完全なのだ。