パキスタンは女性にとって厳しい国だ。女性は自由がなく、文化的にも拘束され、ひとりで街を自由に歩くことさえもままならない。
少女も家のまわりで遊ぶことくらいは許されても、普通は両親のもとで厳格に行動を拘束されている。年頃になると、やはり母親と同様に家に閉じ込められるような生活と化す。
そうすると、パキスタンの街は女性の姿がほとんどなくなり、男たちだらけになる。働いている人間はみんな男たちであり、女性の服や下着を売るのも男である。
女性は性的な放縦さは認められていない。
そのため、男たちは女性に接する機会が極度に減る。とすれば、パキスタンの男たちは性的に厳格であるということなのか。性に逸脱することもなく、欲望に耐えているのか?
多くの男たちは結婚して妻相手に性欲を満たすことになる。経済力のある男は、第二夫人、第三夫人を持ったりすることもできる。また、ラホールのような売春地帯に行って、踊り子を部屋に連れ込むこともできる。
では貧困の男たちはどうしているのか。ここにパキスタンの闇がある。男たちは欲望を満たすための相手に困っていなかったのである。