セックス産業(売春や風俗)を利用する男性の年齢層で、最も大きなボリュームを占めているのは性的に活発な20代の男性ではなく、30代から40代の男性である。これについては信頼に足る統計があるわけではないのだが、恐らく間違いない事実であろうと推測する。
20代は性欲が爆発的にあっても基本的には金がない。だから、セックス産業に出入りすることができない。
30代〜40代は、20代に比べると体力も性欲も若干は落ちているのかもしれないが、逆に経済的な基盤は強化されていて「遊び回る余裕」が出てくる。だから、風俗を利用するのは、この年代が最も多い。
50代になればもっと経済的な基盤を強固にする男もいるかもしれない。ところが、この年代になると今度は性欲自体がかなり落ちてしまうので、セックス産業の女性に関わるにしても頻度が極度に減る。60代以後はなおさらだ。
50代以後は若い男たちとは違う心理になる。
50代になっても情欲の炎が燃えている男は、行動パターンが変わってくる。性的な活動の頻度が減るので、「一点豪華主義」ではないが、自分が納得できる最も美しく性格の良い女性を1人だけ選んで、その女性だけに通うという傾向を見せるようになる。
若い頃はハイエナのように、見境《みさかい》もなく女性を食い散らかしてきた男もそうなっていく。