子供が欲しいのに、子供が産まれない。今まではこういった夫婦には養子をもらうしか選択肢はなかった。自分の遺伝子を受け継いだ子供を持つのは不可能だったのだ。
しかし、現代は違う。どちらか一方の精子、あるいは卵子、あるいは両方を医学的に受精させた卵子を、別の女性の子宮を使って出産する技術がある。
これはすでに、ビジネスとして成立していて、貧しい女性が「子宮貸し」をしている。子宮を貸して、出産して、お金を稼ぐのである。
このビジネスは「代理出産」と呼ばれているが、2000年に入ってからどんどん普及するようになると、代理母はやがて国外の貧困女性が担うようになっている。
現在、代理出産をする貧しい女性はどこの国が多いのか。それは、インドである。
すでに、インドでは多くの貧困女性が代理出産ビジネスをしており、その規模は約1800億円にもなっているという。