◆民族が少数派になると、言語も文化もやがては死んでいく

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2013年10月29日、CNNは中国の山奥にある少数民族の母語が消えていく可能性があることを報道している。

中国貴州省に「トン族」という少数民族がいて、独自の文化、独自の言語を持っているのだが、学校では標準中国語を教えていて、どんどんトン族の母語が浸食されているのだという。

トン族の言語を話す話者は約300万人いて、それはそれで十分な数であると私たちは考える。

しかし、中国語(標準語)を話す話者はそれこそ13億人もいるのだから、そこから見ると、300万人ではスケールが違いすぎ、もはや圧倒的な差となっているのである。

そうなると、生きていくためには嫌でも標準語を覚えなければならず、それが長い年月で見ると、少数民族の言語の消滅という結果になっていく。

実は、少数民族の言葉が消えていくという現象は、この中国の奥地だけで起きている現象ではない。世界中で起きている。グローバル化が加速することによって、言語の統合が猛烈な勢いで進んでいる。

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