戦争が起きて、敵の人間を殺し合うという事態になったとき、兵士は当然のことながら兵器を使う。現在は、人を殺すための兵器が山ほど研究されていて、通常兵器だけでも数百万人の人間を殺すことができる。
あまりにも悲惨なので、使ってはいけないとされる兵器もある。毒ガス、劣化ウラン、枯れ葉剤、ナパーム弾、クラスター爆弾……。
戦争は本来、非人道的な殺人行為だが、その悲惨な戦場で、悲惨だから禁止されるというのだから、その威力については想像したくない人も多いはずだ。
しかし、実際の戦場で、こういった武器とは違って、もっと生々しい武器が使われていると言われている。
2013年、ライト・ライブリフッド賞を受賞したコンゴの医師、デニス・ムクウェジ氏はそれをこのように表現している。
「レイプが戦争兵器として使われている……」