ベラルーシが今、大混乱に見舞われていることが国際ニュースで報道されている。
しかし、「ベラルーシ」と言われても、どんな国なのか、首都はどこなのか、どのような政治状況なのか、すらすら言える日本人はいないだろう。どんな国どころか、そもそもベラルーシという国が「どこにあるのか?」ということすらも知らない人の方が多いかも知れない。
もちろん、私にとってもベラルーシはとても遠い国で未知の国だ。ベラルーシはソビエト連邦を構成していた多くの国のひとつであり、地理的に見るとロシアとウクライナに隣接した国家である。首都はミンクス。
私たちがベラルーシのことをよく知らないのは、この国は常にロシアに寄生する形で生きていて、事実上「ロシアの属国」と言ってもいいような国だからだ。
この国は今、「ヨーロッパ最後の独裁者」と呼ばれているアレクサンドル・ルカシェンコが支配しているのだが、すでに1994年から2020年まで延々と独裁の状態だ。選挙のたびに不正で再選を繰り返している。
2020年8月にも選挙があったのだが、選挙前から対抗馬を逮捕して排除して再び再選した。これには、さすがのベラルーシ国民も呆れ果てて、大規模な抗議デモが発生して、それが今も続いている。
デモ隊が求めているのはルカシェンコ大統領の辞任だが、ルカシェンコは辞める気配はまったくない。しかし今回の抗議デモは非常に長く続いており、すでに当局によって拘束された人数は2万5000人を超える規模となっている。
治安部隊の暴力が容赦なく市民を叩きのめす映像が国際的に流れている。どこの国でもいったん、軍を掌握した権力者が独裁権を握ると、正当な手段で引きずり下ろすのは不可能であることをベラルーシの混乱でも見ることができる。
とは言え、ほとんどの日本人はベラルーシのこのような混乱や政治情勢に関心はないだろう。日本に何の関わりもないし、国際的な影響力もないし、知らない国で起きている出来事には関心も持てないのではないか。
私自身もまたベラルーシの「政治情勢」についてはまったく関心がないのだが、唯一、以前から関心を持っていたことがある。「女性」だ。ベラルーシの女たちは、最高に美しい女たちが多いというのを、日本人はきっと誰も知らないはずだ。