セックスという本能を極限まで刺激する媒体と言えばポルノだが、ポルノだけがセックスを扱っているわけではない。この世のすべての媒体は、実は暗喩(メタファー)として、セックスを扱っているのは、誰もが気付いている。
若い女性がアイスクリームを舐めるシーン、細長い何かを食べるシーン、水を飲むシーン、すべてはその裏に性的なものを暗喩として持っていて、それを見る人間たちの心の奥底のセックスの本能を刺激していく。
セックスという強烈な欲望を刺激しながら、商品と結びつけて売上を上げようとしている。
恐らくあなたの頭の中は「セックス」と「あれを買いたい、これを買いたい」という欲望で膨れ上がっているはずだ。そして、激しく欲望が刺激されて、気が狂いそうになっているはずだ。あなたは満たされることは絶対にない。
一時的に欲望を満たせても、「もっと、もっと」という気持ちに駆り立てられることになる。
現代の世の中が、ありとあらゆる手法、ありとあらゆる機会を捕まえて、人々の欲望を極限まで煽り立てているからだ。