筋萎縮性側索硬化症や脊髄性筋萎縮症は、自分で自分の身体を動かせなくなる病気であるが、他にも交通事故で脊髄を損傷しても手足が動かせなくなる。
自分の身体が動かせないのだから、自分で自分のことは何もできなくなる。それは想像を絶する状態だが、今も多くの人たちがこういった寝たきりを強いられる生活をしている。
現在、こういった人たちを救うために医学的にもいろいろと研究されているのだが、iPS細胞等の再生医学も今後は活用できるのではないかとも言われている。
いろんな理由で、自分の身体が自分で動かせなくなってしまった人たちは、排泄も食事も、すべて他の人に面倒を看てもらわなければならない。
その際、「性の葛藤」は、生命の危機ではないので無視される。しかし、寝たきりになった人たちが性に無関心になってしまっているのかと言えばそうでもない。
寝たきりになっても、依然として性の関心は残り、人はそれを求めることを止められない。