カリマンタンは、日本人にはボルネオ島と言った方が通りがいいかもしれない。東南アジア最大のジャングルを有するこの島は、マレーシアとインドネシアとブルネイの3ヶ国が領土を分け合っている。
カリマンタンというのはインドネシア領土の呼び名で、広大なジャングルを巡って、華僑資本が大量に入り込んでいる。
このカリマンタンにもかつては売春地帯があって、驚いたことに、地元の「華僑の女性」がここで売春をしていた。華僑が地元の女性に売春させているのが東南アジアの姿だが、ここでは華僑の娘が地元の娘に混じって売春していたのである。
華僑と言えば日本人は「みんな金持ち」のようなイメージがあるが、実はそうではない。徒手空拳で国を出て東南アジアに渡ったは良いが、そこでビジネスがうまくいかず、ついに乞食同様になってしまう華僑の姿も山ほど見る。
ジャングルは資源の宝庫だ。それを目当てに彼らもカリマンタンにやって来たのだが、夢破れて娘を売春宿に売るまで没落した中国人の末裔たちが、ここにはたくさんいる。
もっと、ひどいことがある。