大阪で、宗右衛門町の夜の事情に詳しい男性からいろいろ話を聞いた。2020年の中国発コロナウイルスのパンデミックから、稼げなくなった夜の女たち、そして収入の減った若い表社会の女性たちが、「パパ活アプリ」に群がっているという。
「パパ活」とは何か。若い女性が、それなりに金を持った中高年に食事やデートに付き合って、身体の関係なく金銭的援助を受ける活動を指す。
とは言っても、男と女がいて金が絡むのだから、どのみちすぐにエスカレートしていくに決まっているわけで、「パパ活」も、あっという間にただの売春ツールと化したのは言うまでもない。
いまだに「パパ活=肉体関係のない食事やデート」を守っている男は間抜けなカモでしかなく、ほとんどは最初から肉体関係ありきの出会いツールである。
つまり、かつての「援助交際」が売春の言い換えであったように、今度は「パパ活」が売春の言い換えになりつつあるということでもある。
パパ活アプリは出会い系アプリと違い、男性も女性も顔出しするのが普通だ。大阪で話を聞いた男性は、パパ活アプリに登録して尚かつ顔写真も表示しているというのだが、それについては「まったく気にしていない」と述べていた。
パパ活アプリというのは有料で月に数千円から1万円近くの金がかかる。さらに男性も女性もシステムをきちんと使うためには身分証明書(健康保健所・パスポート・運転免許証等)を提示しなければならない。
その代わり女性も、それなりに顔を出していて本人のものである確率が高い。パパ活アプリを使っているその男性に言わせると、パパ活アプリは「話が早いから好きだ」という。