日本ではあまり大きく報道されなかったが、2014年12月28日、米英は長らく続いて来たアフガニスタンでの戦闘任務をいよいよ完全に終結させており、この日から撤退を開始している。
普通、戦争終結というのは大きな時代の節目である。
それなのに、このニュースがあまり大きな報道になっていないのは、2001年から始まったアメリカのアフガニスタン侵攻、タリバンとの泥沼のゲリラ戦、テロを防ぐことができず、またアフガニスタンを制圧することすらもできなかったからだ。
14年にも渡る長く不毛な戦いでアメリカは多大な戦費を消耗し、2008年のリーマン・ショック以降はもはや中東への介在すらも興味をなくしていた。
2009年にオバマ大統領が就任したが、オバマ大統領はアフガニスタン・イラクからの撤退を公約していたので、撤退路線は既成事実であとは時間の問題だったのだ。
タリバンは確かに2001年に政権を失ったが、その後も強い影響力をアフガニスタンで保持していた。その資金源はどこにあったのか。それがケシだった。