中国発コロナウイルスは、当面落ち着くことはない。半年は続くかもしれない。ということは私たちはひとつの事実を考えておくべきだ。それは、もう観光業は壊滅的ダメージを受けて売上が立たなくなってしまうということである。
全世界で言えることは、航空業界は危機に瀕して安く飛べる飛行機はなくなってしまうということだ。ホテル業界も危機に瀕して多くのホテルが潰れてしまうということだ。さらに民泊も壊滅してしまうだろう。
世界中の多くの観光地が閑散としてインバウンドで生きていた店や人たちが立ち去り、観光客に依存して生きていた歓楽街もどんどん店が潰れて縮小していくことになる。今まで整備された「観光」という産業は半年でボロボロになってしまうだろう。
ではコロナショックが終わればすぐに観光客が戻るのかと言えばまったくそうではなく、全産業の全企業がダメージを受けているのだから国も企業も人も経済的にはボロボロの状態と化していて、もはや「旅行にでも行くか」という話にならないはずだ。
そのように考えると、観光業は「消える」と考えた方がいい。
私は二十歳の頃から東南アジアをフラフラしながら生きていたのだが、2020年代の若者にとっては「遠い昔には世界をウロウロしていた人もいたんだ」と驚かれるような生き方になっているのかもしれない。
そう思うと、東南アジアで知り合った女性たちのことを、ますます大切な想い出として自分の記憶から消したくないと思うようになっている。