タイでは新型コロナウイルスの感染者は現在のところ47人となっており、そのうちの15人が入院中で、死亡者は1人となっている。2月29日に死亡したのは、中国人相手に物販をしていたタイ人だった。
当初、デング熱と診断されて入院していたのだが、症状の劇症化から新型コロナウイルスが疑われて検査をしたら陽性だった。様々な治療が試みられたが、内臓がすべて損傷するサイトカインストームを引き起こして死亡した。
タイでは2019年には10万人以上もの人がデング熱に感染して、100人以上が死亡する状況になっているので、「もしかしたら新型コロナウイルスはすでに市中感染していて、デング熱と処理されているのではないか」と噂が絶えない。
タイは観光立国であり、大量の観光客が世界から訪れている。新型コロナウイルスが蔓延していると立証されたら、観光立国としてのタイは激しい経済的損失に見舞われてしまう。
政府当局が隠蔽しているのではないか、という噂が立ったとしても不思議ではない状況にある。しかし、実際のところどうなのかは誰にも分からない。
もし、本当に感染者が47人で押さえられているのであれば、なかなかうまく封じ込めが行われていると言うことができる。
そんなタイだが、3月に入ってひとつの「噂」がインターネットに飛び交っていた。どんな噂だったのか。パタヤの売春ストリートである「ソイ6」のバーで女性が新型コロナウイルスに感染してしまったというものだった。
実際、どうだったのか。タイ政府は即座にこの噂を否定した。タイのウェブ紙『ザ・タイガー』がそれを報じている。