ソマリア、中央アフリカ、ナイジェリア、コンゴ、スーダン、チャド、リビア……。
アフリカの多くは内戦や貧困によって難民が玉突きのように安全な地域を求めて移動しており、アフリカ北部になだれ込んだ難民はそのまま地中海をさらに北上してヨーロッパに入ろうと必死になる。
ヨーロッパで難民として受け入れられると生活が保障される。ヨーロッパは難民にとって「夢の国」なのである。
ところが、ヨーロッパ各国は押し寄せて来る難民に悲鳴を上げて、彼らをことごとく遮断している。
イタリアはアフリカ系難民をフランスに押しつけようとした。フランスはそれを拒絶した。自称「自由の国」フランスは、国境通過を断固として認めないと頑なに言う。
しかし、イタリアも早く難民をどこかに追い出したい。なぜなら、すでにイタリアには5万人もの難民が押し寄せ、ローマやミラノをホームレス状態でさまよっているからである。