2015年9月29日、「アダルトビデオ出演拒否での違約金」を巡ってひとつの判決が出ている。
女性がアダルトビデオに出演する意志がなければ、「それは強要できないし違約金を取ることもできない」という当たり前の判決だ。
最近、芸能プロダクションがスカウトした女性をアダルトビデオ業界に「売り飛ばす」というのは常態化しているという。女性がそれを拒絶すると、女性に「違約金を払え」と迫っているのである。
芸能プロダクションが最初からヌードグラビアやアダルトビデオに出演させる意図で女性を誘い込む。そして、仕事と称してアンダーグラウンドのビジネスに落とし込む。
最初から女性を堕とすつもりでビジネスを展開しているわけで悪質だ。悪質だがそうしたプロダクションが山のようにあって、若い女性の「夢」を食い物にして金を稼いでいる。
しかし9月29日、法的にも正式に「意思に反してアダルトビデオに従事させることができないし、契約解除も可能である」という判決が出た。これで一部の女性は助かる。
しかし、明確な判決が出たということは、手口がより巧妙化するということで、被害が減るというわけではない。闇は世の中から消えることがない。