私はモーガン・ジョイスのような突き抜けた女性はとても好きだ。彼女の趣味や美意識は私の理解の範疇を超えているが、彼女の「普通と違う感じ」は嫌いではない。
しかしモーガン・ジョイスを見ると、恐らく90%以上の人々はその異様な趣味に嫌悪や拒絶感を感じるはずだ。彼女は何しろ普通の人の持つ美意識を超越してしまっている。理解される前に、感情で拒絶されることになる。
彼女の両頬には肌に食い込むようにピアスが入っている。そして、彼女の小鼻にもリング状のピアスが入っている。
そして、彼女の耳たぶはアフリカのムルシ族のように大きな穴が開いて耳たぶの皮膚が拡張されている。彼女はその耳たぶを飾り立てたり、自分の耳介に巻いたりして楽しむ。
それだけではない。彼女の身体は両腕にも腹部にも足にもタトゥーで覆い尽くされている。
腹部のタトゥーは薔薇に囲まれたブタ、右足には日本のキティーや女性の横顔のカトゥーン、手の甲にも手の平にもタトゥー、指にもアルファベットの文字がタトゥーで刻まれている。
そして彼女は気分によって次々と髪の色を変え、化粧も変え、時にはメガネもかけて雰囲気を変える。