フィリピンのミンダナオ島はイスラム分離独立主義者が暗躍している場所であり、フィリピンでも非常に危険な場所として知られていた。
この島にはしばしばモロ民族解放戦線(MNLF)の残党が現れて銃撃戦が起きる。(フィリピンで政府と銃撃戦をしているモロ民族解放戦線とは?)
ところが、ミンダナオ島ダバオに暮らす日本人もたくさんいて、「ミンダナオ島は危険じゃありません」とメールが来たりする。これはどういうことだったのか。
ミンダナオ島は全体で見ると危険な場所なのだが、唯一「ダバオだけ」は例外的に安全だったということだ。なぜなのか。それは、ロドリゴ・ドゥテルテがダバオの市長をやっており、その剛腕で犯罪者を寄せ付けなかったからである。
ダバオは、ロドリゴ・ドゥテルテというひとりの市長によって治安が保たれていたということになる。では、ロドリゴ・ドゥテルテはいったいどのようにしてダバオの治安を維持していたのか。
それは、「暴力」だった。