閲覧注意
ブラジルはドラッグが蔓延しているが、その実態は私たちが考えるよりも深い。
ファベーラと呼ばれる山肌にびっしりと建てられた貧困層のスラムに住む少女たちは、10歳にもなるとドラッグに手を出すようになり、14歳にはもういっぱしのジャンキー(ドラッグ依存者)となるのも珍しくないと言われている。
ブラジルで出回っているドラッグは、マリファナ、シンナー、コカイン、覚醒剤とさまざまなものがあるのだが、その中でも強烈なのは、現地で”Cocaína”(コカイーナ)と呼ばれているコカインである。
ブラジルでは10代の売春女性が真夜中にウヨウヨしているとも言われているが、その多くはコカインに依存しており、身体を売って得た金は、胴元の男たちに半分取られ、残りはコカイン代に消えていく。
こうやって貧困の中で生まれた少女たちは、10代の半ばにもなれば、すっかりドラッグと売春にまみれて、そこから抜け出せなくなっていく。
10代の妊娠・出産も珍しくない。こうした少女たちはドラッグから抜けられないので子供の面倒をみることもできず、ドラッグ欲しさに乳児を売ることさえもある。
ブラジルのストリート・チルドレンは、ドラッグ依存の母親に捨てられた子供たちの成れの果てである。