「若い頃はこれでもすごい稼いだのよ」という女性に会ったことがある。今は場末のデリヘルで働いている40代の女性だったが、そう言われてもにわかには信じられないほど体型が崩れていて、派手な化粧もファッションも似合っていなかった。
確かに端正な顔立ちの「面影」は残っていたが、男は「女性の若い頃の面影」に発情するわけではない。「若い頃は」と言われても、男は戸惑うばかりだろう。
しかし、場末のデリヘル店に勤める女性の中には、かつては売れっ子のソープ嬢だったとか、キャバ嬢だとか、AV女優だったとかで、かなりの収入を得ていた「らしい」女性は大勢いるようだ。
「億単位は稼いだんじゃないかな」と私に言った女性もいた。キャバクラや高級ソープで太客をつかんでいた女性であれば、それくらいの収入があったとしても不思議なことではない。
ところが、そんな女性が40代になって、もう無一文のような状態になってしまい、食うに困って、ほとんど需要がなくなってしまった崩れた身体を売って細々と生きる人生になっていた。
総額で億単位も稼いだのであれば、それだけで一生暮らしていけるはずなのだが、彼女たちはそうなっていない。高級マンションに住み、ブランド物のバッグや服を買い、日夜、高級レストランで飲み歩きしていたら、億単位のカネなんてあっと言う間に消えてしまうのは当然だ。
40代を過ぎて風俗の世界に流れてきている女性は、自慢しなくても過去には「おいしい目」をしていた女性も多いのではないか。