◆暴力組織に心酔して関わったら、もうそこから抜け出せない

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2014年4月、オーストリアで2人の白人少女がISIS(イスラム国)に参加するために、シリアに渡航したことで話題になった。ひとりは17歳、ひとりは15歳、ともにオーストリアの首都ウィーン育ちの少女たちである。

17歳の少女はサムーラ・カシノビック。
15歳の少女はサビーナ・サイモビック。

彼女たちは2013年までごく普通の少女だったが、イスラム移民たちの文化に関心を持ち、地元にあるモスクに通うようになり、そこでイスラムに深く傾斜するようになっていった。

そして1年後、ふたりはイスラムのスカーフをまとうようになり、イスラム過激派を擁護する過激な少女へと変身していた。たった1年で彼女たちは過激派に強い崇拝を感じるようになっていったのである。

そして、彼女たちはついにブルカをかぶり、このように宣言してシリアに渡っていった。

「私たちはイスラムに命を捧げる」

彼女たちは、本当にそんなつもりでシリアに渡って、世界最悪の暴力組織ISISの中に身を投じていった。

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