フランスでは2015年11月13日金曜日に同時多発テロが起きて200人以上が死傷するという大事件が起きているが、この事件以降、フランスではイスラム系の移民に対する差別や暴力事件が多発している。
世界的なファッション・ブランドに「ZARA(ザラ)」のパリ店では、イスラムのスカーフ(ヒジャブ)をつけた女性が店に入ろうとすると、店員が「あなたは入れない」とあからさまにイスラム系女性を差別する言動に出た。
これは動画に撮られてインターネットにアップされてツイッターで拡散、イスラム系の移民が「フランス人の差別だ、フランス人は差別主義者だ」と騒ぎ出して、ZARA(ザラ)は謝罪し、この警備員を解雇することになった。
一部のイスラム系移民は「フランスの薄汚い差別主義者を撃退した」とツイッターで勝利宣言を出した。
しかし、今のフランスは急激にイスラム系移民に対する嫌悪や憎悪のような感情が大きくなっており、イスラム系のスカーフをつけて歩いている女性が、次々と襲撃されて殴られる事件が起きている。
そのたびに、「国民は分断すべきではない」という意見と「イスラムは我が国にやってきてテロを引き起こしている。許すべきではない」という意見がぶつかり合って、相互憎悪が生まれている。