2019年6月11日。歌舞伎町と鶯谷で「タイ女性専門デリヘル店」を経営していた浜口直之という46歳の男が売春防止法違反で逮捕されている。店名は『タイガール』。東京では名の売れたデリヘル店だった。
店に所属していたのは70名近くのタイ女性。一日約40人の客が利用していて、80万円近くを売り上げていたという。
ところで、歌舞伎町では別のタイ女性専門店が2018年10月10日に摘発されているのは以前にも書いた。『新宿マナザ』という店である。(ブラックアジア:なぜ「タイ人女性専門店のデリヘル」が摘発されると私は思ったのか?)
この中で、私は「日本の警察当局が、タイ女性専門のデリヘル店というコンセプトを許容するとはとても思えない」と書いたが、『タイガール』もそうしたコンセプトを掲げていたのだから、摘発されたとしても私は不思議だとは思っていない。
外国人女性が日本の風俗店に組み込まれて稼ぐというのは、当局にはいろんな意味で都合が悪いのである。
その理由は『新宿マナザ』の方の記事でも書いたが、『タイガール』も摘発されて、事実上、タイ女性デリヘルが東京で壊滅したも同然になった今、もうひとつ別の理由を指摘しておきたい。