『Angels of Pattaya: Inside the Secret World of Thai Prostitution(パタヤの天使:タイ売春の秘めた世界の内側)』という書籍がある。
白人(ファラン)もタイの売春地帯にどっぷりと浸って、売春する女たちと愛したり別れたりしているのだが、やはり一部の男はタイ女性を愛して離れられなくなったり、タイの女たちの内面を深く知りたいと惹かれていく光景が、女性たちのインタビューを通して描かれている。
これを読んでいると、やはり今も貧困でどうしようもならなくなった女性が心が壊れたまま売春をしている姿が浮き彫りになっていて印象に残るインタビューも多い。
フォンという名前の女性もインタビューされている。
彼女はクロントイ・スラムの出身で「父親はアル中でいなくなり、母親はヤーバー中毒ですでに死んで、姉は売春で生きる私を嫌って会ってくれず、弟は刑務所。私は15歳で子供を産んだが彼氏の家族が子供を匿って私に合わせてくれず子供も失った」と話している。
家族も子供も失った彼女は心が壊れたままずっとバンコクやプーケットやパタヤの売春地帯をさまよいながら生きていて、インタビューしている著書にこのように言う。
「もう、これ以上私を悲しくさせるものは何もないし、これ以上私を泣かせてしまうものもない」