死ぬまで働けと強制する社会だからカフェインが私たちの身近にあるのだ

死ぬまで働けと強制する社会だからカフェインが私たちの身近にあるのだ

ドラッグには大きく二つに分別するとしたら、アップ系とダウン系に分けられる。アップ系というのは、それを取ると「覚醒」する方向に作用するものだ。ダウン系というのは、それを取ると「鎮静」する方向に作用するものだ。

アップ系の代表的なものは覚醒剤(メス)やコカインであり、ダウン系の代表的なものはヘロインやモルヒネ、アヘン(オピウム)である。

どちらを好むのかは人によって違うのだが、重度のドラッグ依存になるとどちらも使用する依存者が出てくる。過度に覚醒してざわつく神経を今度は一気に鎮静させたいという気持ちになるからだ。

ドラッグ依存者のこのような行動を唾棄する人は多いが、私が見たところ日本人はこれを合法的な方法で「みんなやっている」ように見えて仕方がない。日本人は朝になると栄養剤やエナジードリンクやコーヒーやタバコをとって、夜になるとアルコールを飲んでいるではないか。

意識的にも無意識にも、カフェインやニコチンで覚醒させてアルコールで鎮静させているのである。最近、社会はニコチンを排するようになっているのだが、カフェインは無条件で受け入れられている。

あらゆる栄養ドリンク、エナジードリンク、眠気覚まし、コーヒー、紅茶にカフェインが入っており、日本人はそれを途轍もなく好んでいるように私には見える。70歳まで働け、と社会は日本人に強制している。疲れた身体にムチ打って働くためにカフェインは最良だ。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

人によってはカフェインが「覚醒剤」と同じ作用を生み出す

凄まじい覚醒力を手にいれるには、覚醒剤が最も強烈であるのはドラッグ依存者であれば誰もが知っている。覚醒剤に勝る覚醒ドラッグは世界中どこを探してもない。覚醒剤はキング・オブ・ドラッグなのである。

しかし、マイルドな覚醒なら手に入れるのは難しくない。その中のひとつは、誰もが知っていて、誰もがすでに摂取している「カフェイン」である。

すでに、カフェインがなくてはならない必需品になっている人も多いはずだ。

現代社会は自分の体調に関わらず、決まった時間に起きて決まった時間に働かなければならない。時には、過労で死んでしまうのではないかと思うほど遅い時間まで働く必要がある。

そのために、現代社会では道を歩いていても、会社にいても、レストランに行っても、コンビニに行っても、どこでもコーヒーが飲めるような環境になっている。打ち合わせでもコーヒーが出てきて、無意識に覚醒を強制されることもある。

いつしか現代社会は「カフェイン」をうまく使って、人々を無理やり働かそうとする文化や風習ができあがっていたのである。

カフェインは、あまりにもありふれているので、それが「ドラッグ」であると気付かないで飲んでいる人も多い。

コーヒーに含まれるカフェインは量が少ないからドラッグであると気づかない。それを飲んだからと言って強烈にキマるわけではない。足りない量を飲んで「効いているのか、効いていないのか分からない」ような状態の中にある。

ここがカフェインと覚醒剤の違うところだ。効き目がマイルドなのである。

もっとも、カフェインでも意識できるほどの覚醒を手にいれることもできる。方法は単純だ。「効いている」と自覚できる量までカフェインの量を増やせばいいだけだ。

身体にきちんと作用する量を摂取できたら、人によっては「覚醒剤」と同じ作用をカフェインで生み出すことができる。

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400mg以上飲めば「マイルドな覚醒」を意識できる

カフェインは、400mg以上飲めば「覚醒」を自覚できるようになると言われている。インスタント・コーヒーは、1杯でだいたい50mgだから、8杯連続で飲めば「覚醒する」ということになる。

覚醒するのはいいが、さすがにコーヒーを8杯も飲むのは誰にとってもキツい。一気にそれを飲むのは不可能かもしれない。レギュラー・コーヒーは濃いので1杯100mgほどはあるのだが、それでも4杯飲まなければならない。

一番いいのは、カフェインを錠剤で取ることだ。

たとえば、日本ではカフェインの錠剤がどこの薬局でも売っている。どこの薬局でも店員に言えばすぐに出してくれる。一般的なものでは24錠入りで400円くらいだから、1錠約17円である。覚醒剤に比べたら、ただみたいなものだ。

日本で普通に手に入るカフェインの錠剤は、だいたい1錠100mgである。つまりインスタント・コーヒー2杯分のカフェインが含有されている。「用法・用量」は1回1錠となっている。1回1錠でも、それなりに効く。

しかし、自覚できるほど「覚醒する」ためには、400mg以上は必要なのだ。つまり、この錠剤を最低でも4錠を一気に飲み干すということになる。

それだけで「普段とは違う」という覚醒感を手に入れることができるようになる。金額にしても4錠飲んでも68円程度だから安いものだ。

ただ、カフェインは覚醒剤と違って、多幸感のような感覚は期待できない。心臓の鼓動は激しくなり頭は冴えるが、それだけだ。体質は人によって違うので、体調を大きく悪化させることもある。

もし量が体質に合えば、そこで期待できるのは集中力だ。

大量のカフェインの効果で疲労感がなくなって集中力が生まれるので、目の前の仕事を片付けやすくなる。それだけの「覚醒」である。もちろん、体質に合ったとしても身体に負担がかっているわけで健康に良くない。

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一番手っ取り早いのが「カフェイン」である

ドラッグが嫌いだと言っている人が、カフェイン中毒になっていたりするのだから面白い。カフェインもドラッグの一つであり、現代人はカフェインの力を借りて日常を乗り切っていることに気づいた方がいい。

カフェインの他に人間の脳を覚醒させる物質は他にもいろいろある。スマートドラッグはその最たるものである。

リタリン、ヌートロピル、アニラセタム、ヒデルギン、サーミオン……。いくつものある。スマートドラッグも、その成分は覚醒剤とよく似たようなものであり、実は副作用もかなりある。しかもそれらは日本で手に入れることは難しい。

したがって、一番手っ取り早いのは「カフェイン」ということになる。カフェインは、人生を破滅させない程度に、そして自覚できる程度に「覚醒」できる。覚醒剤のように「誰でも100%覚醒する」というような強烈なものではないのも事実だが、少なくとも合法ではある。

合法に「覚醒」を手に入れるのはカフェインが一番安価である。しかもカフェイン中毒になったからと言って誰もそれを非難しない。普通にとっていれば意識できないくらいの作用しかないから、カフェインは法律で規制されていないのだ。

もっとも、無害だと思われているカフェインも体重50kgの人が3時間以内に850mg以上を摂取すると死に至ることもある。カフェインの錠剤を一気に10錠飲むとか、エナジードリンクを大量に飲み続けると中毒死することもある。

しかし、コーヒーを3杯や4杯飲んだくらいでは死なない。長らくコーヒーを摂取し続けるとカフェイン依存になるかもしれないが、覚醒剤の依存者になるくらいなら、カフェイン依存者になった方がよほどいい。

依存しないで一定の覚醒ができてパフォーマンスが出せるのが一番いいのだが、そうでないのであれば、割り切ってとった方が手っ取り早い。

鈴木傾城はどうなのか。私も気がつけばカフェインにどっぷり浸りきっている生活になっている。知らない間にカフェインが欲しくなる。やめられない……。

あなたは、どうだろうか。もしかしたら、あなたもカフェイン依存になっているかもしれない。そうであれば仲間だ。「70歳まで働け」「死ぬまで働け」と強制する社会だから、カフェインは私たちの身近にあるのだ。(written by 鈴木傾城)

合法に「覚醒」を手に入れるのはカフェインが一番安価である。しかもカフェイン中毒になったからと言って誰もそれを非難しない。普通にとっていれば意識できないくらいの作用しかないから、カフェインは法律で規制されていないのだ。「70歳まで働け」「死ぬまで働け」と強制する社会だから、カフェインは私たちの身近にあるのだ。

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