◆「死にたい」というのは理想。「死ねない」というのが現実

◆「死にたい」というのは理想。「死ねない」というのが現実

イギリスのロック・グループである「The Who」のピート・タウンゼントは、大ヒットした曲「マイ・ジェネレーション」の作詞作曲を行った人物だ。

ピート・タウンゼントが二十歳の頃に作詞したこの「マイ・ジェネレーション」の歌詞の中には、以下のものがある。

I hope I die before I get old.
(歳を取る前に死にたいぜ)

この短いセンテンスは以後、大人に反撥する若者たちの合い言葉となって、その後のロックやそれ以後に生まれるパンクに大きな影響を与えるものとなった。

実際、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリソンなどが全員大人になる前の27歳で死んでいった。他にも27歳で死ぬロック歌手は大勢いて彼らは「27クラブ」と呼ばれている。

27歳でなくても、セックス・ピストルズのシド・ビシャスのように21歳で死んだロッカーもいる。

「歳を取る前に死にたい」というピート・タウンゼントが書いた歌詞は、反体制のシンガーたちの「死に急ぎ」を象徴するものとなった。ところが困ったことがあった。

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