2017年11月21日、ジンバブエで37年間に渡って政権の座にあったロバート・ムガベ大統領が、弾劾される直前に辞任した。これによって、ひとつの時代が終わった。
93歳だったムガベ大統領は、自分の妻であるグレース・ムガベを後継者にしようとしていたのだが、これに対して激しく抵抗していた国民や軍の前に万策尽きた。
ジンバブエは元々イギリスの植民地であり、1980年代まで白人国家ローデシアがあったところで、国はとても発達していた。
しかし、独立後、ムガベ大統領が政権を取るようになってからこの国は変質した。2000年以降は白人追い出し政策が始まって、ハイパーインフレが襲いかかり、ジンバブエは急激に国家破綻に見舞われていく。
ジンバブエの恐るべきハイパーインフレについては、日本でも「ジンバブエ・ドル」が象徴となってよく知られている。1000億ジンバブエドルというのも発行されていたのだ。
まさに、世界最悪の経済失敗国家だ。こんな経済崩壊した国家の中でも人々は生き続けなければならない。そこで女性たちはこぞって売春ビジネスを始めるのだった。
インフレ率、失業率から見た、世界で最も惨めな国と言われたジンバブエで、彼女たちは1回3ドルで「野良売春」をしていたのである。その「野良売春」の映像がある。