アフトン・エレイン・バートンという白人女性は、10代の頃からひとりの男に強い恋心を抱いていた。しばしばメディアに取り上げられ、たくさんの関連書籍が出ているその男に夢中になって、熱い想いが止まらなかった。
同い年の多くの女の子がテレビのアイドルや歌手に夢中になっている頃、アフトン・エレイン・バートンがまるでアイドルのように傾倒していたのは誰だったのか。
チャールズ・マンソン……。稀代の犯罪者だった。
アメリカでチャールズ・マンソンという犯罪者を知らない人間はいない。
この男は映画監督ロマンポランスキーの当時の妻シャロン・テートを自分を信奉する「信者」たちに残虐に殺させたことで悪名を馳せた男だった。(チャールズ・マンソンと、ロマン・ポランスキーの共通点)
1969年からずっと服役している「カリスマ犯罪者」にアフトン・エレイン・バートンは傾倒し、刑務所にいるマンソンに何度も手紙を送っている。
そして彼女はマンソンが収容されている刑務所近くに引っ越しして足しげく面会するようになり、25歳になった2013年に婚約するまでに至った。
彼女だけでなく、実は凶悪犯罪者に惹かれる女性は少なからずいる。もちろん、日本にもいる。彼女たちは、凶悪で凶暴で冷酷で問題があると分かっている男に惹かれていく。