◆虐待に耐えるのは「助けを求めても無駄」という学習の結果

◆虐待に耐えるのは「助けを求めても無駄」という学習の結果

今、右肩上がりで増えているものがある。児童虐待だ。

全国の児童相談所がまとめた「児童相談所が対応した虐待の件数」は最新のデータでは2016年の数字が出ているのだが、前年比18.7%増の12万2578件にのぼり、これは過去最多の数字となっている。

児童虐待の対応が最も多かったのは大阪で1万7743件、その次に東京で1万2429件である。

東京と大阪では東京の方が約33%人口が多い。にも関わらず、大阪は東京よりも42.75%も虐待が多い。その理由は分析されていないので分からない。

虐待が増えている理由は、虐待が「その家庭の事情」で見過ごすのではなく、気付いたまわりが積極的に通報するようになったということもある。そのため、一概に時代が悪くなったから虐待が増えたとは断定しがたい部分もある。

しかし、虐待の対応件数がここ20年でずっと右肩上がりで、10年前と比べても4倍になっているというのは尋常ではない。「虐待が本当に増えている」と考える関係者が増えた。

貧困と虐待の関連性を疑う人も多い。児童虐待を専門にしたNPO団体が「子どもの貧困と虐待。関連があると思いますか?」と統計を取ったところ、85%が「イエス」と答えている。(鈴木傾城)

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