タイの人身売買業者が今、非常に潤っている。ミャンマーから逃亡してくるロヒンギャ族がタイに潜り込んで来るからだ。
ミャンマーがロヒンギャ族にとって地獄のような有様になっているのは、ブラックアジアでも何度も取り上げた。(ミャンマーで、虐殺地獄に堕ちていく少数民族ロヒンギャ族)
タイの人身売買業者は、このロヒンギャ族の密入国、秘匿、逃亡のすべてに関わり合って、ロヒンギャ族から金を徴収し、彼らを受け入れる闇工場や業者からも料金を徴収する。
缶詰工場、海老工場、鶏肉工場等では、安く働く人員を求めているが、密入国した人間を使えば賃金は安く抑えられる。
タイ南部では、こういった密入国者を使う工場が山ほどあって、ロヒンギャ族もそこに送られて低賃金で奴隷のように働かされているという。
あまりにも儲かるので、タイの警察までこの人身売買に関与して問題になっている。入って来た人間を摘発せず、闇で右から左に流すだけで金になるので、汚職警官には堪えられない「アルバイト」である。