依存するほどの深い「のめり込み」を活かせれば天才になる

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最近、人間社会の害悪として大きくクローズアップされているものに、ドラッグ依存、ギャンブル依存、ゲーム依存、ケータイ依存等の「依存」がある。

これらの提供者は、人間の心理を研究し尽くして、ユーザーが極度に依存するよう「進化」してきた。ユーザーに依存させればさせるほど、提供者は金を儲けることができる。提供者も、必死になる。

依存とは「のめり込み」から冷めない心理状態である。人々はそこから逃れることができず、その結果、人生を破滅させてしまう。

何でもそうだが、人はいったん病的な「のめり込み」に入ると、やらなければならない他のことを何もしなくなる。場合によっては仕事すらもしない。

仕事をしないのに、のめり込んでいる対象に多額の時間と金を注ぎ込むので、社会的に見捨てられてしまい、気が付いたら生活破綻者になってしまうのである。

そういった意味で、この「のめり込み」というのは、とても危険な心理状態である。(鈴木傾城)


プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)

作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。

「のめり込み」という毒もうまく使えば薬になる?

しかし、この非常に危険な「のめり込み」も、うまく使うことができれば、自分にとって役に立つものになる可能性がある。毒もうまく使えば薬になるのと同じだ。

たとえば、「のめり込み」の対象が「仕事」や「勉強」や「世の中に役立つこと」であれば、それは一転して有益なものになっていく。

実際、ギャンブルにハマるのと同じような心理状態で、仕事や勉強にのめり込む人がいる。仕事や勉強が楽しくてやめられず、どんどんのめり込むから成績が上がる。

そういった人にとっては「のめり込み」は、目的を遂行するのに非常に重要なものになっている。少なくとも、自分の人生から排除しなければならないとは思っていない。

「のめり込み」もうまく使えば、それ自体が自分の人生を有意義にしてくれるのである。

火をうまく使えば料理にも使うことができるし、暖まることもできるし、湯を沸かすこともできる。しかし、使い方を間違うと、家を燃やしてしまったり、他人に火傷を負わせてしまうこともある。

包丁も同じで、それは料理をする際には、この上なく便利な道具なのだが、狂った人間が使うとそれを振り回して他人を切りつけたりする。

非常に役に立つものは、時として非常に危険なものになる。逆に言えば、非常に危険なものであると思われているものをうまく使うことができれば、自分にとって役に立つものになる。

以前、記憶力でさえ金で手に入れる人たちがいるという話を書いた。危険で荒っぽい方法だが、600円で「のめり込み」が手に入るというものだ。(ブラックアジア:記憶力でさえ金で手に入れる。危険な方法が裏で流行している

毒をもって益を為そうとする信じられない手口だが、これは人為的に「のめり込み」を利用するひとつのアンダーグラウンドの手法でもある。

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「のめり込み」が人為的に作り出せればいい

裏社会の人間たちのやり方は後でひどい後遺症が待っている。しかし、「のめり込み」を買うという意味では、それは一種の裏技であるとも言える。

裏社会の人間たちはダテに生きているわけではなく、方法論は荒っぽいがポイントはしっかり押さえて確実に「実」が取れるように立ち回っている。

ここで重要なのは、「のめり込み」が有意義なものに向かうと、凄まじい成果が出せるという事実だ。「のめり込み」の威力は劇的である。

そもそも、この世で天才と言われる多くの人は、常人離れした集中力を兼ね備えているのだが、この集中力というのは「のめり込み」に他ならない。

マルコム・グラッドウェルはその著書『天才!』で、天才と言われている多くの分野の「プロ」たちはそこに至るまでに少なくとも1万時間を能力の取得に費やしていたと述べた。(ブラックアジア:知能指数がいくら高くても、社会的に成功するわけではない

1万時間をひとつのことに費やす。それこそ「のめり込み」の最たるものだ。

このように考えれば、何か重要な目的に向かって突き進んでいるときは、「のめり込み」が人為的に作り出せればいいということに気付くはずだ。

必要な対象に対して、深くのめり込んでいるような仕組みが自分の中で作り出せれば、いろんな面で成果を上げられるようになる。

たとえば、意識しない間に深く勉強にのめり込んでいるような状態が自分の中で作り出せれば、これほど喜ばしいことはない。しかし、実際そのようなことはできるのだろうか。

そもそも、「のめり込み」というのは、正体は何なのか?

ダークネスの電子書籍版!『邪悪な世界の落とし穴: 無防備に生きていると社会が仕掛けたワナに落ちる=鈴木傾城』

快楽をうまく引き出すために何を使うのか?

のめり込みをもたらすのは、言うまでもなく「快楽」だ。あらゆる依存は、すべて快楽に依存している。

ドラッグ依存とは、ドラッグという「快楽」に依存している。ギャンブル依存とは、ギャンブルという「快楽」に依存している。アルコール依存とはアルコールという「快楽」に依存している。

物を媒介しているが、人は物を通して「快楽」を感じており、その快楽が「のめり込み」という状態を生み出している。

仕事で「のめり込み」を起こしたいのであれば、仕事で「快楽」を感じればいいということになる。勉強で「のめり込み」を起こしたいのであれば、勉強で「快楽」を感じればいいということになる。

しかし、問題は仕事や勉強は単調なものであり、そこで快楽が生まれない。だから、器用な人は快楽をうまく引き出すために「報酬」を使うと言われている。

仕事が進めば自分に「報酬」を与える。勉強が進めば自分に「報酬」を与える。犬のしつけも「しつけ、エサやり。しつけ、エサやり」を繰り返し行って、しつけを定着させるという。それを、自分にする。

「子供を褒めて育てる」という方法があるが、これは子供に「褒める」という報酬を与えて、のめり込ませるテクニックである。褒められるというのは、子供にとって天にも昇る「報酬」なのだ。

報酬が欲しいがために、人間はそれにのめり込む。そんな人間の単純な心の仕組みを理解している人は、早くから仕事や勉強をしたときに、必ず自分に「報酬」を与えている。

重要なのは、「目的」のあとに必ず報酬(快楽)を自分に与え続けていると、やがては脳が「目的」を見ればパブロフの犬のように、条件反射で快楽と直結するようにすることである。

のめり込みは、有益な目的に向ければ強い力を発揮する。のめり込みは、快楽である。のめり込む対象に、快楽を報酬という形で与える。

必要な目的に、うまく快楽という報酬を結びつけることができれば知らずして深い「のめり込み」の状態を作り出し、やがてそこに良い意味の依存が生まれて天才になっていく。あなたも試してみる価値はある。(written by 鈴木傾城)

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必要な目的に、うまく快楽という報酬を結びつけることができれば知らずして深い「のめり込み」の状態を作り出し、やがてそこに良い意味の依存が生まれて天才になっていく。あなたも試してみる価値はある。

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