アフリカのケニアで、あるとき16歳の少女が葬儀の帰り道に6人の男に拉致されて、殴られながら次々とレイプされた事件が起きた。
その後、6人の男たちはぼろ切れのようになって意識不明の彼女を汚水溝に投げ込んで逃げた。瀕死の状態で発見された彼女は医者に連れ込まれたが、内臓は損傷し、背骨は折れ、事件以降は車いすの生活になってしまった。
16歳の少女をレイプして半殺しの目に遭わせた犯人の男6人は、その後全員が逮捕された。ところが警察はこの男たちを少し拘束しただけで、すぐに自由の身にしてしまった。
16歳の少女がレイプされ身障者にされ、人生がめちゃくちゃになったにも関わらず警察は何の役にも立たなかった。ケニアで警察が役に立たないというのはよく知られている事実だ。これを如実に示すのが2017年8月の総選挙で起きた不祥事だった。
アフリカの多くの国で選挙が起きると暴動が起き、対立候補者同士が私兵を率いて相手陣営を支持する市民を殺して回る。ケニアもそうだった。選挙によって対立と衝突が起きた。
治安を守るはずの警察はどうしたのか。警察もまた混乱に乗じて組織的に女性をレイプしていたのである。ヒューマン・ライツ・ウォッチの報告では、警察官は集団で女性をレイプしており、被害に遭った女性は36名にのぼっていた。