
最近、豊胸手術で入れたシリコンバッグを抜去する女性が増えてきているという。著名人でも、女優のアリッサ・ミラノが2025年9月に自身のSNSで豊胸インプラント除去を公表し、「本当の自分を取り戻す」ことや娘への思いを理由として挙げている。
「女性は魅力的であるため、愛されるため、成功するためにはこういった理想像や人工的な身体が必要だ、と社会から刷り込まれてきた。その不健康な価値観から自分自身を解放するだけでなく、次世代である娘にも同じプレッシャーを感じてほしくない」
「偽りの身体を手放すことで、娘に〝女性は外見だけで価値が決まるわけではない〟というメッセージを届けたい」
理想の体型の女性であることに「疲れた」と感じる女性が、ふと「なぜ自分が理想の体型の女性を演じなければならないのか」と疑問を感じて、インプラントを抜去しようと考えるようになっている。これは、新しい流れなのかもしれない。
ただ、それでも「大きな乳房」にこだわる女性は今後も一定数存在し続けるだろう。大半の男たちがそういうのを求めているからだ。大きな乳房はたしかに性的アピールになる。女性はそれを敏感に感じ取っている。
シリコンバッグによる豊胸手術は「確実なサイズアップ」や「理想通りの形」を求める層には絶大に支持されている。特に、美容や自己表現、ファッションに強い関心を持つ女性はこだわる傾向が強い。
また、自分の「体型に自信を持ちたい」「見た目を劇的に変えたい」といった願望から、豊胸手術を前向きに捉える女性も少なくない。施術の技術向上に伴い、副作用やダウンタイムへの対策も進んでいる。
整形手術に関して抵抗感を持つ女性も減り、社会もそれを受け入れるようになってきているので、なおさら豊胸手術は増えていくのだろう。シリコンバッグを抜去する女性と、シリコンバッグを入れる女性が混合する複雑な時代になっていきそうだ。



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