タイの首都バンコク・RCAエリアの午前4時過ぎ、若いタイの女性が、酔って前後不覚の状態でベンチに座っていた。27歳の、やはり酔っていた日本人の男がそれを見て、彼女に声をかけてホテルに誘った。
RCA(ロイヤルシティアベニュー)といえば、バンコク最大級のエンターテインメントエリアのひとつとして知られている場所だ。多くのクラブやバーが集中しており、バンコクの夜遊びの中心地である。
彼女はそこで夜通し遊び、酔ってベンチに座って酔いを覚ましながら恋人を待っているところだった。
この日本人は、彼女が防御できないほど深く酔っているのを見て、その身体を触りはじめた。ホテルに誘って断られたが、彼は女性を抱きかかえてタクシーまで運んで乗り込んだ。タクシーに連れ込まれてから、彼女はやっとのことで恋人に助けを求める電話をした。
27歳の日本人はリスクを感じて彼女をタクシーから降ろし、そのまま逃走した。しかし女性は、警察に相談にいったので、この日本人は3日後に居場所を突きとめられて拘束された。スクンビット通りに住んでいた日本人だった。
女性は酔っていたが、男もまた「酔っていた」と供述している。しかし、酔っていたら罪がなくなるわけではないので、この男は起訴されると有罪になる可能性が高い。
男の親族は5万バーツの保釈金を支払ったので現在は釈放されているが、有罪になるとタイの刑務所にぶち込まれることになる。
もし、この男が彼女をレイプしていたら、たとえ「酔っていた」と主張しても、問答無用で懲役4年以上20年未満の罪に問われていたはずだ。女性が酔っていて抵抗力がない状態でわいせつ行為や性的暴行をした場合、より重い刑罰が科される可能性が高い。