タイの歓楽街パタヤでは外国人が飛び降り自殺する事件が多いのは以前からよく知られている。
ブラックアジアでも、外国人の飛び降り自殺に関しては何度も何度も取り上げた。(ブラックアジア:仕事も金も尽きて売春地帯で飛び降り自殺したアメリカ人)
パタヤは堕落した街であり、アルコールもセックスも無尽蔵にあるので、堕ちようと思ったらどこまでも堕ちることができる危険な街なのである。
普通の男はだいたい予算を決めてヒット&ランで歓楽地と付き合うが、この街の快楽に取り込まれて沼にハマってしまった男はそうはいかない。
使ってはいけない金を使い、帰らなければならない日に帰らず、溺れてはいけない快楽にどっぷりと溺れる。そんな男たちの醜態はパタヤの風物詩でもある。(ブラックアジア:パタヤの堕落。変わっていない売春地帯と男たちの醜態)
たしかに彼らの姿は醜態ではあるが、私自身は彼らを笑う資格はない。私自身も一時期はパタヤにどっぷりとハマった時期があったからだ。そのときに出会った女たちのことは、こちらに書籍としてまとめている。(『ブラックアジア 売春地帯をさまよい歩いた日々パタヤ編』)
歓楽地で我を失って自殺する外国人の男たちは2020年から2022年までのコロナ禍の中ではさすがに消えたのだが、ここに来て歓楽街が完全復活すると、また大量の外国人が飛び降りて死ぬようになってきている。
そして人々はまるで自嘲するように、こう言うようになっている……。