日本の風俗店を管轄しているのは警察庁である。警察庁の生活安全局保安課が2021年5月に出した最新の情報によると、性風俗店の届け出は2020年の段階で3万2066件となっていた。
そのうち、店舗型(ソープランド、ピンクサロン、ファッションヘルス等々)は7402件で、デリヘルは2万2837件だった。映像送信型性風俗(ライブチャット、有料アダルトサイト等々)は2641件、その他186件となっている。
つまり、日本の風俗はデリヘルが全風俗の約70%を占める割合となっていて、いまやネットで女性の写真を吟味して、気に入った女性の源氏名を店に告げて事前予約するシステムが主流になっている。
多くの場合、その写真には顔が写っていない。隠されている。それもそうだ。風俗嬢は親にも友人にも内緒でやっていることが多く、顔写真を堂々と出していたら「身バレ」する。
無修正のアダルト女優が本名から職業から学歴からすべてバレてしまった悲惨な例があったが、誰もがそうなるのを警戒する。(ブラックアジア:すべて暴露されてしまった悲惨なAV女優と消せない過去)
SNSの時代に入っており、いったん身バレすると徹底的に私生活が暴かれてしまうのである。それは、夜の世界に生きる女性にとって非常に危険でリスキーなことだ。
ところが、である。風俗のサイトでは顔を隠していない女性もいる。大勢の女性が顔を隠す中、開けっぴろげに顔を出している女性は、友人や家族に身バレしても恐ろしくないのだろうか。
仮に親が風俗の仕事を許容していたとしても、自分を知っている過去の人たち、たとえばクラスメート、親戚、近所の顔見知り、昼職の同僚などにバレたら面倒になる。
このあたりを、サイトで完全に顔出ししているデリヘル嬢に「大丈夫なのか?」と質問したことがある。その時、彼女はあっけらかんとこのように答えた。