日本で不文律のように言われていることがある。それは「人間関係は維持しなければならない」「どんな人間関係でも、それを壊すと自分が困る」というものだ。
日本人は農耕民族なので、協調性も非常に重要視されており、どうしようもない人間とも嫌々付き合わなければならないとも言われている。
「世の中、誰もが好きな人間とだけ付き合って生きていけるほど甘くない。ときには嫌な人間とも付き合わなければならないのだ。我慢しなければならない」
日本人は昔は「村」の人間関係から逃れられず、今は「職場」の人間関係から逃れられない。
だから、自分の我を出すのは非常に嫌われ、子供の頃から「我慢」と「孤独な人間には価値がない」と徹底的に刷り込まれていく。
日本人は、「人間関係を壊してはいけない」という刷り込みが、極度に強い社会なのだ。