人間は本能に逆らうことができない。なぜなら、それは生命の生存に関わっているからだ。
本能には「睡眠」を取ることがあったり、「食事」を取ることと同時に、「性行為」をするというものも含まれているのは誰でも知っている。
睡眠を取らないと死んでしまう。食事を取らないと死んでしまう。しかし、性行為をしなくても死んでしまうことはない。
それなのに、性行為は人間の生活の営みの中で非常に重要な要素である。人はなぜ性行為をするのか。
それは、究極的には「子孫を残すため」である。性行為をして子孫を残さなければ人は絶滅してしまう。
しかし、多くの人は人類の絶滅に危機を覚えて性行為を行うわけではない。恐らく99.99%の人は「自分の性行為が人類を救うのだ」と崇高な気持ちで性行為を行っていない。
ひとりひとりは、実に個人的な理由でそれを行っているのである。それはどんな理由なのか。