大人しく礼儀正しいと見られている人なのに、裏では自分の妻に激しい暴力を振るっていたり、女性を殺していたりする男がいる。
あるいは、弱々しく見える男が、女性に対する凄惨な暴力の当事者だったりすることがある。
心理学的には、こういった男たちが引き起こす暴力は「過剰防衛」の一種と見られることもある。これはどういうことか。
暴力を振るう人間は、相手を放置しておくと、「自分が傷ついてしまう」「自分が負けてしまう」という恐怖心がある。だから、自分を守るために、過剰に相手を叩きのめす。
しかし、客観的に見ると、男は身体も大きく、筋力も強く、運動能力も女性よりも優れていることが多い。つまり、女性を屈服させる能力がある。
それなのに、なぜ男は女性に対して恐怖心を持つ必要があるのだろうか。そして、もし恐怖心があるのだとしたら、その恐怖心はどこから生まれてきたのだろうか。