ミス・ティファニーは毎年ミス・コンテストを行っているのだが、それは非常に有名なもので、全世界に中継されて中東でも視聴者が多いという。
その2009年のミス・ティファニーで優勝したのは、サラウィー・ナティーというレディーボーイだった。細くしなやかな身体。整った顔立ち、美しい歯並び。
当時は20歳だったが、どこか気品のある容姿と立ち振る舞いで、それが彼女をミスに押し上げたのかもしれない。
ミス・ティファニーで優勝した女性は、その後、ファッション・モデルの仕事や、テレビのコマーシャルの仕事や、ショーの主役などを経て、まぎれもない芸能人となっていく。
ジャズの愛称で親しまれていたサラウィー・ナティーも、その世界でやっていけたはずだった。
しかし、彼女は2013年、親の強い希望を聞き入れ、レディーボーイをやめて出家した。胸のシリコンを除去し、頭を丸め、もうすっかり「僧」の姿になっている。