2013年6月26日、アユタヤの施設でタイ政府とミャンマー政府は押収したドラッグを焼却処分したのだが、その量に多くの人々が驚いた。
覚醒剤は3100万錠、ヘロインは125キロ、マリファナ2.6トンもあったからだ。その末端価格は3.2億ドル、日本円にすると約300億円もの「価値」があった。
しかし、これはあくまでも警察が押収した分だけだ。実際にはタイ国内にはそれ以上のドラッグが流通している。押収されたのは、氷山の一角でしかない。
これらのドラッグは主にミャンマーから流れてきたものだが、現在、ヤーバーはミャンマーの山岳地帯に製造施設があって、そこで大量生産されている。
覚醒剤の製造工場と言えば、大仰な工場が必要なように思えるが、実際にはアパートの一室ほどの広さがあれば間に合ってしまうようなものだという。
それがジャングルの中で点在していて、当局に発見されたら場所を変えてまた別の場所に工場を作って転々とする。