閲覧注意
世界中をうろうろしていると、障害を持っている人を多く見かけるのだが、インドをさまよっているときは格別だった。
見たいと思っていなくても、彼らは患部を他人に見せて金を稼いでいるので、こちらが気がつかなくても向こうが気がついて寄ってくる。
障害を持った人は、それを見せることによって金になる。
障害者年金もなく、福祉手当もないような国では、障害があることをアピールすることによって金を得るという仕組みが社会にできているのである。
したがって、インドで街をさまよっていると、本当にいろいろな障害を持った人たちを見かけることになる。
手足のない人たち、眼球のなくなった人、火傷に覆われた人、小児麻痺の人、全身がイボに覆われた人、骸骨のように痩せ細ってしまった人、ハンセン氏病の人。
そして象皮病の人……。