◆吉原ソープランド(2)。何もかも「偽名」で成り立っている吉原という世界

◆吉原ソープランド(2)。何もかも「偽名」で成り立っている吉原という世界

湊川さんは芹沢《せりざわ》加茂さんの徹底的な接客を、半ば嫉妬のような感情が交じった口調で褒め称え、そうした「吉原伝説」を彷彿とさせる女性が他にもたくさんいて、「ちょっと可愛くてマットがうまくてNN(生・中出し)できる子なんか、それだけではトップになれない」と言った。

売れっ子はみんなそうなのだ。そうした女性が何百人もいる。しかし、「吉原伝説」の女性たちは、もはやそうした次元を超えた存在なのだと言うのである。

吉原伝説と言えば、それこそ江戸時代から「高尾太夫」「吉野太夫」「夕霧太夫」「勝山太夫」数々の女性が等々、多くの名妓が名前を残しているのだが、吉原が遊郭ではなくなって、トルコ風呂となり、ソープランドとなった今もなお「伝説」と呼ばれる女性がいる。

この吉原伝説と呼ばれる女性たちは芹沢加茂さん以外にも何人か存在する。

作家の石井健次氏は「この国には二種類の男しかいない。吉原に行ったことのある男と、行ったことのない男とである」と述べているのだが、相当こうした女性たちに惚れ込んだと見えて、吉原伝説賛歌の『吉原 伝説の女たち』という書籍を彩図社から出している。

ここにも、もちろん芹沢加茂さんが取り上げられているのだが、他に11人の女性の名前が挙げられている。

誰か。

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