2014年2月7日開幕のソチ冬季五輪を控え、ロシア南部ボルゴグラードで連続テロ事件が起きている。1度目のテロは12月29日、ボルゴグラードの鉄道駅で起きた。
ボルゴグラードは旧名はスターリングラードと呼ばれていた地区だ。地図を見ると分かるが、東にカザフスタン、西にウクライナ、南にチェチェン、ダゲスタン、グルジアを睨んだ要所になっている。
このボルゴグラードの駅構内1階の入口に設置された金属探知機が警告音を発した瞬間、そこにいた男が自爆した。
当初は女性だと言われていたが、現場検証の結果、男の自爆であることが判明した。死者は16名、怪我人は40名以上と言われている。
実態がまだ解明できていない状況の中、ロシア政府はボルゴグラードの警戒態勢を最高レベルに引き上げた。
しかし、12月30日午前8時、今度は走行中のトローリー・バスで自爆テロが起きた。この事件でも14名が死亡、40名以上が負傷する惨事となった。