◆女たちへの暴力が飛び交うアフリカ・シエラレオネのハードなミッドナイト

◆女たちへの暴力が飛び交うアフリカ・シエラレオネのハードなミッドナイト

私たちの中でアフリカ大陸に上陸する人はほとんどないと思う。ほとんどの日本人にとってアフリカ大陸はとても遠い異国だ。だから、「シエラレオネ」と聞いても、それがどこにあるのかすらも分からない。

西アフリカにあるシエラレオネは1991年から政府軍と反政府軍の内戦が勃発して100万人近い難民が戦火を逃れて逃げ惑うという歴史を持つ国だが、アフリカではこうした内戦がしばしば発生しているのでシエラレオネだけが特別なわけではない。

エボラのような世界を震撼させる風土病も起き、世界で最も寿命が短い国としても知られている。シエラレオネの人たちの平均寿命は51.1歳である。ということは、50代に入らないうちに死んでしまう人たちも多くいるということだ。

映画が好きな人はレオナルド・ディカプリオ主演の『ブラッド・ダイヤモンド』でシエラレオネを「見た」ことがある人もいるかもしれない。シエラレオネの山ではダイヤモンドが採掘できる。

しかし、このダイヤモンド鉱山を掌握しているのが反政府ゲリラで、彼らは奴隷や子供たちを銃で脅し、ドラッグ漬けにして奴隷労働・強制労働させて採掘している。そして、それがゲリラ部隊の資金源となってシエラレオネに血の雨を降らせる。

だから、こうしたダイヤモンドを「血のダイヤモンド」と呼んで、国際社会はシエラレオネのダイヤモンドを買わないことでこの国の紛争をとめ、奴隷になる人たちや奴隷にされる子供たちを救おうとしてきた。こうした動きが出たのが2000年代だった。

あれから20年。シエラレオネは今もなおダイヤモンドを産出しているのだが、バイヤーやディーラーの搾取はまったく止まっておらず、多くの人たちはどん底の貧困に置かれたままだ。

そうした中、貧しい女性たちが首都マケニ市で売春ビジネスに従事している。この国はイギリスの植民地だった。イギリスのBBCが、今のシエラレオネがどうなっているのかを報じている。

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