日本はコロナの感染者が落ち着いてきているので何となくコロナ騒動は終わったかのような意識を持つ人もいるのだが、欧米や途上国では爆発的感染が再び起きていて、あちこちの国が再度のロックダウンを余儀なくされている。
これによって壊滅的なダメージを受けているのが売春ビジネスである。欧米の売春ビジネスと言えば、ストリップクラブ、売春宿(ブラゼル)、ストリート売春、マッサージパーラーなどが主なのだが、今はその「すべて」が禁止されていたり、制限されていたりする。
そのため、売春ビジネス一本で食べていた女性であればあるほど収入が途絶えて地獄を見ている。彼女たちの多くは低学歴だったり、ドラッグ依存があったり、表社会には馴染めない性格であったりする。
しかしながら、彼女たちの人生や行く末を心配する人などほとんどいない。彼女たちは表社会の人々から見ると「居ても居なくてもいい存在」である。政府もまた彼女たちを支援することはない。政府の経済支援策からすっぽりと抜けてしまうのだ。
そんな中、切羽詰まったセックスワーカーの中には、オンラインに転換して稼ぐ女性もいたり、NGOのような団体に助けを求めて何とか生きている女性たちもいる。
オーストラリアでは、ストリップクラブ、売春宿、カジノ等の風俗店は完全に営業禁止措置が出されて、厳しく施行が徹底されている。11月3日は「ロックダウン抗議デモ」が起きて400人近くが警察と揉み合うなどの事件も起きているが、それほど厳しく規制されている。
その結果、コロナ感染者を減らすことはできたのだが、ストリッパーやセックスワーカーはみんな「完全失業」してしまった。
いくつかのメディアが、そうした女性たちの何人かの女性にインタビューしているのだが、どの女性も絶望的な状況を隠さない。
家賃が払えなくなって追い出され、食料も買えなくなり、「生命の危機」にまで直面しているホームレスの女性まで出てきている。
オーストラリアでは多くの移民女性がセックス産業に従事していたが、もちろん稼げなくなってしまって、国に戻ってしまった女性も多い。