◆名古屋を歩いてみた。かつてのドヤ街、栄、錦、そして様々な場所を見る

◆名古屋を歩いてみた。かつてのドヤ街、栄、錦、そして様々な場所を見る

今まで一度も名古屋に用事がなく、縁もなく、名古屋出身の知り合いもいなかった。そのため、いつも名古屋は通り過ぎるだけだったのだが、今回いくつか用事ができたので、やっと名古屋をのんびりとうろつくことができた。

名古屋についてはまったく土地勘がない。というよりも、私は若い頃から東南アジア一筋の人間だったので、2010年代の初旬まで日本に関心を寄せなかった。

関心のないことについてはすべて切り捨てるのが私の生き方なので、意味もなく日本各国を歩くような時間の無駄はすべて排していた。だから、私は今もなお日本のことはほとんど何も知らない。

2006年にひどく身体を壊して3年ほど何もしない時期があったのだが、その時に「海外にあまり行けないのであれば、そろそろ日本にも目を向けようか」という気持ちが起きた。

日本は日本で、それなりに面白いとは思う。

あいりん地区、山谷、寿町、尼崎、松島新地、沖縄、京都。それぞれ特徴があって、面白いと感じた。

私が関心を持つのは観光地ではなくて、こうした「やや特殊な場所」ばかりなのだが、こうした場所はそれぞれ特殊な歴史も絡んで決して表側で堂々と語られるものではない。

日本の盛り場も、実のところ歴史を辿ってみれば「かつて遊郭があった場所だった」とか「売春地帯だった」みたいな事実に突き当たったりする。貧困地区は貧困地区で、また複雑な歴史が横たわっている。

どこの国でも暗部があるが、日本もそうだったということだ。日本を歩いていると、しばしばそんな複雑な事情に巡り合う。もっとも、私自身は歴史に関心があるわけではなく、ただ歓楽街や貧困地区だった場所をうろうろしているだけでもある。

名古屋に関しては、気晴らしにあちこちを歩いてみた。特に大して何かがあるわけでもないのだが、せっかくなので私がのんびりとぶらぶら歩いていた場所を写真で紹介してみたい。

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